2025.10.15
コーラが歯を溶かす?~pHと糖分、そのWパンチ~
2025.10.15
こんにちは!きじま歯科医院の喜島毅哲です。
「コーラを飲むと歯が溶ける」という話、聞いたことありますよね?今回はまずその科学的な理由、pHと糖分の両面からわかりやすく解説します。
① 知っておきたい “pH=5.5” の壁
- 歯の表面を覆うエナメル質は、pH5.5以下になると溶け始め(脱灰)、虫歯や酸蝕症のリスクが上がります。
- コーラのpHは驚きの2.2。強い酸性のため、エナメル質に直接ダメージを与えます。
→画像でも「コーラ=pH2.2」はっきり示されています。

② “シュワシュワ” 甘いだけじゃない!糖分の存在
- 炭酸飲料は爽快感で甘さが感じにくく、実は大量の砂糖が含まれています
- たとえば、500mlのペットボトルには約55g、角砂糖にして16個分もの糖分が!
- この糖分を虫歯菌が分解すると、さらに酸が生成され、虫歯リスクが増加します
③ “二重のリスク”:酸+糖分で歯ダメージ進行
コーラは
- 強い酸でエナメル質を化学的に溶かし、
- 糖分によって口内環境がさらに酸性に傾き、虫歯菌が活発に酸を生産
…といった二重構造で歯に大ダメージを与えます 。
安全な飲み方のヒント
✔ 「ちびちび飲み」はNG。時間を決めて一気に飲む
✔ 飲んだあとは、水かお茶でうがいし、口内の酸性を中和
✔ 就寝前のコーラ摂取は避けて ❗
唾液の分泌が少ない夜は特にリスク大です
✔ 食後に歯磨き
食べた後に歯磨きを可能な限りしましょう
どうしても飲みたいなら…
- 無糖炭酸水やお茶、水に切り替えましょう。ゼロカロリー炭酸水でも酸性はありますが、糖分ゼロなら虫歯のリスクはぐっと減ります
- 飲んだ後は、歯を磨くかすぐに口をすすぐましょう
まとめ
- コーラは「酸性(pH2.2)」+「大量の糖分」のWパンチで歯に大ダメージ
- ちょっとした習慣で虫歯予防は可能!ストロー、うがい、歯磨きの時間を工夫しよう
歯は一度溶けると元には戻りません。ぜひ正しい飲み方を取り入れて、歯の健康を守りましょう!
気になることがあれば、いつでもきじま歯科医院にご相談ください😊
〈歯科医師:喜島毅哲〉
吹田 きじま歯科医院