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歯についての情報(345)

2025.10.15
コーラが歯を溶かす?~pHと糖分、そのWパンチ~

こんにちは!きじま歯科医院の喜島毅哲です。

「コーラを飲むと歯が溶ける」という話、聞いたことありますよね?今回はまずその科学的な理由、pHと糖分の両面からわかりやすく解説します。

① 知っておきたい “pH=5.5” の壁

  • 歯の表面を覆うエナメル質は、pH5.5以下になると溶け始め(脱灰)、虫歯や酸蝕症のリスクが上がります。
  • コーラのpHは驚きの2.2。強い酸性のため、エナメル質に直接ダメージを与えます。
    →画像でも「コーラ=pH2.2」はっきり示されています。


② “シュワシュワ” 甘いだけじゃない!糖分の存在

  • 炭酸飲料は爽快感で甘さが感じにくく、実は大量の砂糖が含まれています 
  • たとえば、500mlのペットボトルには約55g、角砂糖にして16個分もの糖分が! 
  • この糖分を虫歯菌が分解すると、さらに酸が生成され、虫歯リスクが増加します 

③ “二重のリスク”:酸+糖分で歯ダメージ進行

コーラは

  • 強い酸でエナメル質を化学的に溶かし、
  • 糖分によって口内環境がさらに酸性に傾き、虫歯菌が活発に酸を生産

…といった二重構造で歯に大ダメージを与えます 。

安全な飲み方のヒント

 「ちびちび飲み」はNG。時間を決めて一気に飲む

 飲んだあとは、水かお茶でうがいし、口内の酸性を中和 

 就寝前のコーラ摂取は避けて 

唾液の分泌が少ない夜は特にリスク大です 

 食後に歯磨き

食べた後に歯磨きを可能な限りしましょう

どうしても飲みたいなら…

  • 無糖炭酸水やお茶、水に切り替えましょう。ゼロカロリー炭酸水でも酸性はありますが、糖分ゼロなら虫歯のリスクはぐっと減ります 
  • 飲んだ後は、歯を磨くかすぐに口をすすぐましょう

まとめ

  • コーラは「酸性(pH2.2)」+「大量の糖分」のWパンチで歯に大ダメージ
  • ちょっとした習慣で虫歯予防は可能!ストロー、うがい、歯磨きの時間を工夫しよう

歯は一度溶けると元には戻りません。ぜひ正しい飲み方を取り入れて、歯の健康を守りましょう!

気になることがあれば、いつでもきじま歯科医院にご相談ください😊

〈歯科医師:喜島毅哲〉

吹田 きじま歯科医院

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