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奥歯をなくすと転倒しやすくなる?

2017年7月21日

こんにちは。歯科医師の安藤です。
今回は、奥歯で噛むことの重要性について、お話したいと思います。

結論から言うと・・・
奥歯が欠損して、十分に噛み合わせできない高齢者の方は転倒しやすくなる可能性が高い
ということです。

吉田らの報告によると、
広島市内の病院に入院し、自力で歩ける認知症高齢者146人を対象に、
奥歯のかみ合わせの有無と、過去1年間の転倒回数の相関を調査し、
「2回以上」「1回以下」に分類しました。
(まとめると、奥歯のない患者様と奥歯がある患者様で、転倒する回数を調べたということになります。)

噛み合わせができないグループ(50人)で
年2回以上転倒した人は54%と、過半数に達しました。
自分の歯でかみ合わせができるグループ(27人)と、
入れ歯でかみ合わせができるグループ(69人)は
、
いずれも年2回以上の人の割合は14%台で、
年1回以下が8割強を占めたそうです。

また、かみ合わせできなくて転倒回数が多い17人に
、
入れ歯治療をして1年間追跡調査したところ、
13人(76.5%)の
転倒回数が減少しました。

調査の結果をまとめると、
奥歯が欠損すると、高齢者の方は転倒しやすくなります。
しかし、治療を行い奥歯に義歯を装着し、
“噛み合わせを回復させると、転倒回数は少なくなる”
ということが、調査結果から分かります。

この調査結果は、現在、母集団(調査人数)を拡大して、更なる調査が行われています。

”噛み合わせ”と”転倒リスク”
一見、関連がないように見えますが、奥歯で噛むことの重要性を知っていただければ幸いです。

<歯科医師:安藤>

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