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歯についての情報(362)

2026.02.04
乳幼児期における親との食器共有は大丈夫?最新の考え方

こんにちは、院長の喜島です。
「親とスプーンやコップを共有すると虫歯菌がうつるからやめた方がいい」と耳にされたことがある方も多いと思います。
今回は、食器の共有とう蝕(虫歯)の関係について、日本口腔衛生学会が令和5年に発表した内容をもとにご紹介します。

🔹 食器を共有しなければ虫歯は防げる?
これまで「親の唾液を介して虫歯菌が子どもにうつる」と言われ、

食器の共有を避けることが虫歯予防になると考えられてきました。
しかし、学会は「食器の共有を避けるだけで虫歯予防できるという強い科学的根拠はない」としています。

🔹 親から子どもへの細菌感染はもっと早くから起こる
研究によると、生後4か月の時点ですでに母親の口腔細菌が子どもに伝わっていることが確認されています。
食器の共有が始まるのは離乳食が始まる5~6か月以降ですが、

それ以前のスキンシップなどでも自然に唾液を介して細菌は伝わります。
つまり、食器の共有だけを避けても完全に防げるものではないのです。

🔹 虫歯の原因は「ミュータンス菌」だけではない
虫歯の原因として有名なミュータンスレンサ球菌はたしかに親から子どもへ感染します。
ただし口の中には数百種類以上の細菌が存在し、ミュータンス菌だけでなく多くの菌が酸を出して虫歯を引き起こします。
したがって「ミュータンス菌だけが原因ではない」ことも重要です。

🔹 食器共有とう蝕の関連は?
日本での研究によれば、3歳児を対象に食器の共有とう蝕の有無を調べたところ、明確な関連性は見られませんでした。
つまり、食器の共有だけに気を取られる必要はないということです。

🔹 本当に大切な虫歯予防は?
親から子どもに細菌が伝わることは避けられません。
しかし次の習慣を守れば、虫歯はしっかり予防できます。
   • 砂糖の摂取を控える
   • 仕上げ磨きを毎日してあげる
   • 歯垢をしっかり除去する
   • フッ化物(フッ素)の利用
特にフッ化物の使用は、多くの研究で予防効果が証明されています。

✅ まとめ
   • 親との食器共有を避けることだけで虫歯を防げるという強い根拠はありません
   • 親から子どもへの細菌感染はすでに乳児期から始まっています
   • 虫歯予防で一番大切なのは「食習慣」「仕上げ磨き」「フッ素の活用」です
お子さまの歯を守るために、毎日のケアを大切にしていきましょう。

きじま歯科医院は定期的にお子様の検診を行っています。気になることがあればお気軽にご相談下さい。

〈院長:喜島〉

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