2025.05.21
歯の種類と役割ってご存じですか?
こんにちは、院長の喜島です。
日々の生活において、毎日の食事は楽しみの1つでもあります。
その根幹を支えるのが、私たちのお口の中にある「歯」です。
今回は歯の種類と役割についてお伝えします。
それぞれの歯が持つ機能と、それらが連携することで、効率的な咀嚼、そして健康な生活に貢献しているのかを解説いたします。
食材を捉え、切断する:【前歯】の精密な働き
口腔内の最前線に位置する前歯は、上顎・下顎にそれぞれ4本、計8本存在します。その特徴的な平坦な形状は、食材を的確に捉え、噛み切るという 役割に特化しています。
例えば、パンや果物を一口大にしたり、麺類を噛みきりやすくしたりするのは、前歯の役割です。また、きれいな前歯は、人に与える印象形成にも影響を与えます。
さらに、舌や口唇との協調により、サ行、タ行、ラ行などの発音において重要な役割を果たしていることは、意外と知られていません。
咀嚼の起点となり、安定性を高める:【犬歯】の多角的な役割
前歯の側方に位置する犬歯は、上下左右に各1本、計4本存在します。その牙のようなの形態は、かつて肉食が中心であった人類の食生活において、食材を引き裂く上で重要な役割を担っていました。
現代においては、その機能は減少しましたが、依然として、硬い食材を噛み砕く際の支点となったり、他の歯が食物を 咀嚼するときのガイド役として機能します。
効率的な咀嚼を担う重要な役割:【小臼歯】と【大臼歯】の協調
口腔内後方に位置する小臼歯は、上下左右に各2本、計8本。
さらに奥に控える大臼歯は、親知らずを含めると上下左右に各3本、計12本存在します(親知らずの数は個人差があります)。
これらの臼歯群は、食物を細かく咀嚼し、消化を助けるという 重要な役割を担っています。
特に、その 広い咬合面と複雑な溝の形状は、食物をすり潰すための 形態です。小臼歯は、犬歯から大臼歯への移行段階において、食物をより細かく破砕する 小臼歯は、中間的な役割を果たし、大臼歯は、最終的な咀嚼と粉砕を担います。
まとめ:それぞれの歯が織りなす調和
このように、私たちの口の中に存在する様々な形の歯は、それぞれが特有の機能を持っており、お互いに連携することで、効率的な咀嚼という複雑なプロセスを実現しています。
一本でも歯を失うことは、この精密なバランスを崩し、咀嚼能力の低下、隣の歯への負担増加、さらには全身の健康に影響を及ぼす可能性もあります。
今ご自身の歯一本一本が持つ役割を理解し、日々の適切なケアと定期的な歯科検診を通じてそれぞれの歯の役割を最大限に維持していくことの重要です。

自分の歯で噛むことは、快適な食生活を維持する事に繋がります。
きじま歯科医院はメインテナンスを通じて今後もあなたの歯とお口の健康を麻持つお手伝いをしていきます。
〈院長:喜島〉
吹田 きじま歯科医院