2025.04.23
歯周病を処置すると歯ぐきがどうなるかご存じですか?
こんにちは、院長の喜島です。
今回は、歯周病を処置して、歯ぐきが改善した症例を紹介します。
●初診時 歯石除去希望で来院されました。40歳男性
前歯に見えている黒い部分は、歯石です。
写真から歯ぐきの腫れと、歯周精密検査で全体的な歯ぐきからの出血が認められます。
全体的な歯茎の出血は69.3%です。
健康な歯と歯ぐきの溝は3ミリ以下で65.6%。
4〜6ミリが33.3%歯肉が腫れている状態です。
7ミリ以上は1.1%歯周病がかなり進行している場所です。
この状態は、歯周病中等度から重度の手前ぐらいの状態です。
歯周病が発症しているところは、歯ぐきから出血します。
このまま放置すると、歯周病が進行して歯が抜けてしまいます。
なので、歯磨き指導と全体的な歯石を除去をしたの後、
定期的なメインテナンスを行っていくプランを立てました。
●歯石除去後、定期メインテナンスでの経過観察(2年10ヶ月経過後)
写真より歯ぐきの腫れはなくなり、引き締まった健康な歯ぐきになっています。
初診時には歯周病である程度の骨が痩せていたところは、歯ぐきが引き締まって
上顎左上の前歯は少し根っこが見えていますが、この状態が健康な歯ぐきの状態です。
歯石を長期間放置してなかったら、骨は痩せて無かったでしょう。
歯周精密検査で全体的な歯ぐきからの出血は初診時よりかなり改善しています。
全体的な歯茎の出血は16.1%です.
健康な歯と歯ぐきの溝は3ミリ以下95.3%です。
健康な歯と歯ぐきの溝は3ミリ以下で65.6%。
4〜6ミリが4.2%歯肉が腫れている状態です。7ミリ以上は0.5%となりました。
この状態は、歯周病初期の状態ですがこの状態は、ほぼ健康な状態と言えます。
●定期メインテナンスでの経過観察(5年1ヶ月経過後)
写真より健康な歯ぐきが維持されています。
歯周精密検査で全体的な歯ぐきからの出血は以前よりも更に良くなっています。
全体的な歯茎の出血は2.6%です。
健康な歯と歯ぐきの溝は3ミリ以下97.9%です。
4〜6ミリが2.1%歯肉が腫れている状態です。7ミリ以上は0%となりました。
この状態は、健康な歯ぐきが維持されている状態です。
この患者様は3ヶ月に1度の定期的なメインテナンスをうけて健康な歯ぐきを維持されています。
小さなムシ歯が見つかるときもありますが、1度の処置で終わっています。
このように、歯周病が進行していても適切な処置をすれば、健康なお口の状態を取り戻すことができます。
きじま歯科医院では、お口の健康を維持するために定期的なメインテナンスを行っています。
お口のことで気になることがあれば、お気軽にご相談下さい。
きじま歯科医院はあなたの歯を守り快適な食生活を送れるようお手伝いさせて頂きます。



〈院長:喜島〉
吹田 きじま歯科医院