インプラントを埋入した後の安定度の測定

こんにちは!院長の喜島です。
今日は、当院の器具にいついてお話ししたいと思います。
当院では、オステルオステルISQアナライザを使用してインプラントの予後をチェックしています。
インプラントは、第三の歯ともいわれ、歯を失ったところに自分の歯のように噛める人工の修復物を入れる方法です。
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口腔インプラントが可能かどうかは、全身疾患やお口の骨の状態など診査が必要ですが、インプラントが適応であれば、自分の歯があったときのように噛めるようになります。
これは、従来の取り外しの入れ歯に比べるとその快適さ比べものにならないほどです。
またインプラントは、自分の歯がよみがえったように噛めるので、ある意味歯のアンチエイジング(歯の抗加齢療法)とも言えます。
今回は、インプラントを埋入した後の被せを入れる前のチェックポイントとしての”インプラントを埋入した後の安定度の測定”の歴史について簡単に書いてみたいと思います。
インプラントと骨の結合の程度を科学的に測定する診療機器
インプラントの成功を決定する大きな要素であるインプラントと骨の結合度の判定には、従来レントゲンや経験のみに頼ることから、科学的根拠に裏付けられた測定法が過去に考案されてきました。
これらの測定法に試用する測定器は、
①インプラント埋入後人工歯装着までの間の期間に使用します。
②定期健診の際に、必要に応じて使用されております。
その経緯を少し振り返って見ると第1世代から第3世代に分かれます。
第1世代 ぺリオテスト:外から歯面に垂直に衝撃を与えた際の接触時間の差異を数値化する器具でしたが測定値の安定性が乏しかった問いう意見もあります。
とくにインプラントの骨結合度の測定にあってはそもそも動いているのが具合が悪いのでインプラントの骨の適合度の測定には問題があったようです。
第2世代 骨結合検査装置 共振周波数分析器:インプラント専用としてはじめて開発された。
L字型の装置に有線で電気を流し振動させ、ISQ値(インプラント安定指数:Implant Stability Quotient)を判定しました。形状が大きいため装着不可能な場合もありました。
そして、第3世代 第2世代と同じISQ値(インプラント安定指数:Implant Stability Quotient)を判定するものですが、改良がなされ、専用のプローブから共振周波数を測定することでISQ値を算出・表示します。
直接インプラント体やアバットメントに器具を接触させないため、余分な衝撃を与えずに測定可能となりました。
当院で使用しているオステルISQアナライザは最新の第3世代の測定器です。
オステルISQアナライザの特徴は
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オステルISQは、非接触状態かつ非侵襲的に測定を行います。
測定した結果は、ISQ値(インプラント安定指数)として、本体ディスプレイ上に1~100までの範囲で表示されます。 数値が高いほどインプラント骨に結合している度合いがわかり適切な対応方法をとることが可能です。
また、インプラント治療の評価をする際に必要なデータを蓄積することが可能で、治療期間の短縮が期待されています。
これによって、インプラントの安定性を予測し適切な被せ(上部構造)を作成することが可能になりました。
次回はその使用法をお伝えします。
<院長:喜島>

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