歯肉剥離掻爬術の症例

こんにちは、院長の喜島です。
今回は、歯肉剥離掻爬術の症例です。
歯肉剥離掻爬術は歯石をとった後の再評価検査で歯周ポケットが5ミリ以上ある場合に行う歯周外科処置です。フラップオペとも呼ばれます。
歯石が歯周ポケットの深いところに入り込んでいて除去できず、治っていない場合に外科的治療を行うことがあります。
歯石が歯の根面に残っていると、歯周病が進行して歯を失ってしまうのでしっかりと歯石を取り除くことが重要です。
■歯肉剥離掻爬術とは
 
図①          図②
歯周ポケットの深い場所の歯ぐきを部分麻酔して切開線を入れます。(図① 図②)
 
図③          図④
その後に剥離(図③)し、スケーラーの届かなかった部分の歯石や根の表面の汚れを取り除きます(図④)

図⑤
取り除いた後は、開いた歯ぐきをきちんと閉じて縫合します。(図⑤)
糸を抜くのは10〜2週間程度後になります。
手術後は痛み止めと化膿止めを処方します。
■実際の症例
  
写真①        写真②         写真③
歯周ポケットの深いところに歯石(黒い部分)がたくさん付着しています。(写真①)
器具を使って付着している歯石を取り除きました。綺麗な根っこの綿が出ています。(写真②)
切開して開いた歯ぐきを元に戻して縫合して終了です。(写真③)
術後は、お薬をきちんと服用されれば、痛みはほとんど感じません。
このように、歯周ポケットの深いところについた歯石を直接目で見ながら除去できるのが歯肉剥離掻爬術の最大の利点です。
歯周病は痛みがなく知らないうちに進んでしまうので、ある意味、怖い病気です。
歯周病は生活習慣病なので進行しないように上手く付き合っていかなければなりません。歯医者さんで定期的なメインテナンスを受けていると歯周病の進行はとどめられます。
皆さんも定期的なメインテナンスを受けて健康な歯を維持して快適な食生活をおくりましょう。
<院長:喜島>

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