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歯についての情報(362)

2026.01.27
1歳前後の子供が歯磨きを嫌がるのはどうして?

みなさまこんにちは!

歯科医師の京嶌です。

「歯みがきをしようとすると泣いて嫌がる」「口を開けてくれない」——

1歳前後のお子さんに多いお悩みです。実は、これは「わがまま」や「歯みがきが嫌い」だからだけではありません。

赤ちゃんの生まれながらの反射「吸啜反射(きゅうてつはんしゃ)」が関係していることがあります。

吸啜反射(きゅうてつはんしゃ)とは?

赤ちゃんは生まれたときから、おっぱいや哺乳瓶から上手にミルクを飲むために「口に入ったものを吸う反射」を持っています。

これが吸啜反射です。乳首や指、スプーンなどが口に触れると、自然に吸おうとする反応が起こります。

この反射は、生後6〜12か月ごろにだんだん弱まっていきますが、1歳前後でもまだ残っている子も多いです。

そのため、歯ブラシの毛先が口に入ると「吸いたい」「押し出したい」といった無意識の反応が起こり、

不快に感じて泣いてしまうことがあります。

どうすればいいの?

1歳前後の時期は、「慣れること」を目標にしましょう。

完璧にみがくことより、「歯ブラシは怖くない・嫌なものじゃない」と思ってもらうことが大切です。

  ステップの例

1. 歯ブラシをおもちゃ感覚で触らせる

 → 自分で持ったり、親の歯みがきをまねしたりすることで興味を持たせます。

2. 口の周りに軽く当てるだけでもOK

 → 口に触れる感覚に少しずつ慣らします。

3. 短時間で終わらせる

 → 嫌がる前にやめることで「イヤな時間」という印象を防ぎます。

4. 歌や遊びを取り入れる

 → 歌いながら「歯みがきタイム=楽しい時間」にする工夫も効果的です。

 親が意識したいポイント

・嫌がる=叱らない

・無理に押さえつけない

・仕上げみがきは短く優しく

・1歳半頃から少しずつ仕上げを丁寧に

1歳の時期は「歯みがきのスタートライン」。

焦らず、少しずつお子さんのペースで慣らしていくことで、

将来の歯みがき習慣がぐんとスムーズになります。

歯ブラシを嫌がる原因には、「吸啜反射」という自然な体の反応が関係していることがあります。

お子さんの成長に合わせて、「できる範囲で」「楽しく」歯みがきの習慣を育てていきましょう。

心配な場合は、歯科医院でお口の状態を見せていただければ、

お子さんに合った歯みがき方法をアドバイスいたします。いつでもご相談くださいね。

(歯科医師 京嶌)

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