反応しない練習

みなさま、こんにちは!
カウンセラーの植月です。
日差しが強くなってきました。そろそろ日焼け止めの出番ですね。
帽子や、日傘も忘れずに。

先日、「反応しない練習」という書籍を読みました。著者は僧侶の草薙龍瞬さんです。
古代インドの賢者ブッダの教えに照らして、様々な人間の悩み苦しみを解消していく方法が書かれています。

ブッダがいた2500年以上前の人々も、現在の私たちと同じような悩みを抱えており、とても興味深く感じました。
悩み苦しみの原因である、執着や欲求というのは人間誰しもが持っている根本的なものです。
悩みを解消していく手順はとてもシンプルです。
悩みを正しく理解して、原因を特定し、取り除く。
信じれば救われるといった漠然とした教えではなく、合理的な考え方ですね。

悩みを正しく理解できないと、理由がわからないので苦悩はいつまでも続きます。
逆に、悩みの理由を正しく理解できると悩みは解決できる課題に変わります。

正しい理解とは、自分流の見方や考え方で理解することではありません。
あるがままを客観的に主観抜きで物事を見ること。平静な気持ちで、ただ見ることだそうです。

この境地に立つまでにかなりのトレーニングが必要だと感じました。
習得する近道は、
①声に出して確認する
②身体の感覚で確認する
③貪欲か怒りか妄想のどれか分類する

例えば、「よく分からないけど、どこか不満を感じる。イライラする。腹が立つ。」
こんな時は、「わたしは怒りを感じている。この怒りはこうして欲しいという求める心が作り出している。それは根拠のない怒りである。」
というように、今の心の状態を掘り下げて考えていけば心が落ちついてきます。

悩みはいつも心の内側に生じます。
心の外に意識を向ける。
言葉にだして、身体を動かして呼吸を意識する。すると嫌な妄想やグルグルと考えてしまう悩みのループから抜けることができます。

ネガティブな感情から解放されるために、毎日のトレーニングとして続けてみたいと勉強になりました。

〈カウンセラー:植月〉

吹田 きじま歯科医院

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