こんにちは、院長の喜島です。
皆さん、上顎奥歯の骨を造成してインプラントができるのをご存じですか?
一般的に上顎の奥歯のインプラントは難しいといわれています。
理由は、下顎に比べて骨が柔らかいのと副鼻腔といわれる上顎洞が上顎の奥歯の上にあるため、埋入するインプラントの長さ分の骨が無い場合があるためです。
そのため、上顎の骨をインプラントが入れれるように骨を増やす必要が出てきます。
この上顎の骨を増やす方法がサイナスリフトといいます。
サイナスリフトにはソケットリフトアップ法とラテラル法があります。
どちらも上顎洞の粘膜を押し上げてインプラントをいれる骨の深さを獲得する骨再生療法になります。
今回は、症例を紹介致します。
●初診時
上顎の奥歯が痛くて食事がしにくいのを主訴に来院されました。
左右の奥歯が虫歯で抜歯しなければいけない状態でした。
入れ歯はいやだと言うことでインプラント処置を希望されました。
●上顎左右の奥歯を抜歯して治癒した状態です。
●ソケットリフトで左上の奥歯(黄色の丸)にソケットリフトアップでインプラントをいれました。
●左上の治癒を待ってから、右上奥歯(赤丸の部分)にインプラントをいれます。
歯が3歯分無くなっているのと上顎の骨が厚みが少ないのでサイナスリフトラテラル法で骨補填材と自家骨を併用してインプラントをいれました。
●左上奥歯(赤丸部分)のインプラントの治癒待ちが終了したので型どりました。
その間に右上の奥歯(黄色部分)に被せをいれています。
●左上奥歯(赤丸部分)のインプラント部分にも被せをいれました。
サイナスリフトラテラル法を行った部分も骨が完成して充分にインプラントを支えています。
奥歯にも歯が入り快適に食事ができようになり、患者様も喜んでおられ、定期的ななメインテナンスにも通われています。
インプラント処置を行った後も日頃からの予防とメインテナンスで歯を守ることが大切になってきます。
きじま歯科医院はあなたの歯を守るお手伝いをこれからもしていきます。
<院長:喜島>
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