2026.02.18
摂食・嚥下の5期ってご存じですか?
こんにちは、院長の喜島です。
私たちが普段なにげなく行っている「食べる」「飲み込む」という動作。実は、お口からのどを通って胃に届くまでには、”5つの段階(期)”に分かれているのをご存じでしょうか?
食事のときにむせたり、飲み込みにくさを感じるのは、この5期のどこかにトラブルがあるサインかもしれません。今回は、摂食嚥下の5期をわかりやすくご紹介します。
🔹 ① 先行期(準備期)
「食べたいな」と思う気持ちや、食べ物を見て認識する段階です。
• 視覚や匂いで「食べ物だ」と判断する
• 食欲や意欲が影響する
➡ この段階が弱っていると、食欲不振や認知症の症状と関係してきます。
🔹 ② 摂食期(口腔準備期)
食べ物を口に取り込み、噛んで細かくし、飲み込みやすい状態に整える段階です。
• 前歯で噛み切る
• 奥歯ですりつぶす
• 唾液と混ぜて「食塊(しょっかい)」を作る
➡ 噛む力や歯の状態が大きく関わるため、入れ歯や歯周病の治療が重要になります。
🔹 ③ 口腔期
舌の動きで食べ物をのど(咽頭)へ送り込む段階です。
• 舌がしっかり動いて、食塊をのどへ送る
• 口の中に残らないように動かす
➡ 舌の筋力低下があると、食べ物が口に残る・うまく飲み込めないといったトラブルが出てきます。
🔹 ④ 咽頭期
食べ物が気管に入らないようにしながら、のどを通過させる段階です。
• 反射的に「ごっくん」と飲み込む
• 気道をふさぎ、食道へ送り込む
➡ この段階が弱るとむせやすい・誤嚥性肺炎のリスクが高まります。
🔹 ⑤ 食道期
食道が波のように動き、胃へと食べ物を送り込む段階です。
➡ 加齢や病気で弱ると、胸のつかえ感や逆流の原因になることがあります。

✅ まとめ
• 「摂食・嚥下」は先行期→口腔準備期→口腔期→咽頭期→食道期の連携プレー。
• つまずきは“むせ・食べにくさ・食べこぼし”として現れます。
• 早めの評価とトレーニング、適切な歯科治療で改善が期待できます。
お食事での小さな“違和感”は、口腔機能のサインです。気になる方は、どうぞお気軽にご相談ください。
次回は摂食・嚥下の5期の中の口腔期についてもう少し詳しくお伝えします。
〈院長:喜島〉
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