救命研修②

皆さま、こんちには。
歯科衛生士兼カウンセラーの宮岡です。

前回の救命研修の続編、救命に必要な応急手当についてです。
応急手当とは、ご自宅(家族)や職場でできる手当です。
目的は命を救う確率を上げるためです。

今回は応急手当の手順についてご紹介します。

①安全確認
倒れた人を発見した場合、まずは安全確認をおこないます。
理由は二次災害を防ぐためです。
周囲を見渡し、指差し確認をおこないます。
左右だけでなく、下が崩れないか上から物が落ちてくる危険がないか確認していきましょう。
例えば、大切な人が自分を助けにきてくれる途中で亡くなり、自分が生き残った場合…自分のせいで亡くなったと心に傷を負わせてしまうかも
しれません。
だからこそ、安全確認をおこないましょう。

その場所が危険な場合、安全な場所に倒れている人を移動する必要もあります。

②反応の確認
左右交互に肩を叩き、耳元で「大丈夫ですか」と声を3回かけます。
どちらかの耳が聞こえないかもしれません。
そのため、左耳と右耳から声掛けをします。
声掛けは1回目、2回目、3回目と声を大きくしていきましょう。

片方の手は倒れている人のおでこの少し上あたりに置いておきましょう。
反応がある場合、倒れている人が急に起き上がるかもしれません。
頭同士ぶつかるのを防ぐためです。

③助けを呼ぶ
周りの人に「誰か助けて」と助けを求めてください。
まずは、119番を依頼します。
「白色の服のお姉さん、119番して下さい。」
と特徴を言って指名するようにして下さい。
誰かわからないと119番できない場合があるからです。
そして、「救急車」と言わず「119番」と伝えるようにしてください。
相手も慌てている場合、間違って110番してしまうかもしれないからです。

次にAEDを依頼します。
「黒色の服のお兄さん、〇〇駅にあるAEDを持ってきてください。なくても戻ってきてください。」
AEDがどこにあるのかも知っている場合は伝えます。
全ての建物に設置されているわけではありません。
例えば、病院や学校、駅、コンビニ、ドラッグストア、大型商業施設、マンションなどです。
また、なくても戻ってきてもらうよう伝えてください。
心肺蘇生する上で人手が必要になるからです。

④呼吸確認
手のひらで鼻から呼吸しているのか感じます。
同時に自分の目で胸やお腹の上がり下がりを確認します。
「1、2、3、4、5、6」と数えて呼吸があるのかよく観察します。

⑤胸骨圧迫(心臓マッサージ)と人工呼吸
胸骨圧迫を30回→人工呼吸2回を繰り返します。
胸骨圧迫は1分間に100〜120回の速さで、胸が5㎝沈む(約30kg)くらいの圧でおこないます。
人工呼吸は顎を上に上げ、気道を確保した上で、鼻をつまみ口から息を吹き込みます。
ただし、コロナなど感染リスクもあるため、胸骨圧迫のみをおこなってもよいです。
人工呼吸より胸骨圧迫の方が血液と共に脳に酸素を届けるため重要です。

⑥AED
電源を入れ、心臓を挟むようにパットを貼ります。
使用方法は記載されており、アナウンスに従って操作をすすめて下さい。
AEDの電気ショック中は離れるようにして、終わったら引き続き胸骨圧迫を続けてください。
パットは貼ったままにしておきます。
AEDが心臓の解析を続けているためです。

今回の研修で、倒れている人がいた場合は周囲の人の協力があるととても助かると思いました。

<歯科衛生士兼カウンセラー:宮岡>

吹田 きじま歯科医院

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