HOME 歯についての情報 食器の共有が虫歯の原因となるというのは誤り
BLOG
歯についての情報(364)

2026.02.25
食器の共有が虫歯の原因となるというのは誤り

歯科医師の喜島毅哲です

。今回は、お子様の歯の健康について、保護者の方々がよく抱く疑問や不安にお答えします。

特に、「食器の共有で虫歯菌がうつる」という話はよく耳にするかと思いますが、

その科学的な根拠と、本当に大切な予防策について詳しくご説明します。

「食器の共有は虫歯の原因になる」という誤解

「お母さんが使ったスプーンやコップを子どもが使うと、虫歯の原因となる菌がうつってしまう」という情報は、

以前から広く知られていました。しかし、この情報には科学的に強い根拠があるわけではありません 。

実は、近年の研究で、親御さんの口腔細菌は食器の共有が始まる

ずっと前からお子様に伝わっていることが分かっています 。

例えば、生後4か月の乳児でも、すでに母親の口腔細菌が確認されているケースがあるのです 。

食器の共有は、離乳食が始まる生後5~6か月頃からですが、

それ以前から日常的な親子のスキンシップを通じて、お子様は親御さんの唾液に触れているのです 。

そのため、食器の共有を避けるといった方法だけで、口腔細菌の感染を気にしすぎる必要はありません 。

さらに、う蝕(虫歯)の原因は、ミュータンスレンサ球菌という特定の菌だけではありません 。

お口の中には数百種類もの細菌が存在し , その多くが酸を作り出して虫歯の原因となります 。

また、虫歯の発生には、砂糖の摂取や毎日の歯磨き習慣など、非常に多くの要因が複雑に絡み合っています 。

実際に、日本で行われた3歳児を対象とした研究では、

親と食器を共有していたグループとそうでないグループの間で、虫歯との関連性は認められませんでした 。

このことからも、食器の共有が直接的な虫歯の原因ではないことがわかります。

本当に大切なのは「毎日のケア」

では、お子様の歯を虫歯から守るために、本当に重要となるのは何でしょうか。

それは、日々の生活の中で実践できる、確実な予防ケアです。


  1. 砂糖の摂取を控える: 砂糖は虫歯菌の活動を活発にする最大の原因の一つです 。お菓子やジュース、スポーツドリンクなど、お子様が口にするものの砂糖の量に注意し、摂取を控えめにすることが大切です。

  2. 丁寧な歯磨き(仕上げ磨き)の徹底: 親御さんからお子様へ口腔細菌が伝わってしまったとしても、歯垢を毎日しっかりと取り除くことで、虫歯は効果的に予防できます 。特に、お子様自身では磨ききれない部分が多いため、保護者の方による「仕上げ磨き」は非常に重要です。生えたての歯は特にデリケートなので、丁寧なケアを心がけましょう。

  3. フッ素の積極的な活用: フッ素は、歯の再石灰化を促し、歯質を強くする働きがあります 。多くの研究でその虫歯予防効果が確認されており 、フッ素配合歯磨剤を適切に利用することが推奨されています。

当院では、お子様のお口の状態に合わせた歯磨き指導や、フッ素塗布などの予防ケアも積極的に行っています。

ご家庭でのケアに加えて、定期的な歯科健診でお子様の成長を見守っていくことが、

健康な歯を育む上で最も大切なことです。

虫歯の原因について、何かご不明な点がありましたら、お気軽に当院スタッフにご相談ください。

皆様のご来院を心よりお待ちしております。

〈歯科医師:喜島毅哲〉

ブログ一覧はこちら

Instagramはこちら

きじま歯科医院instagram

医療法人愛与会 きじま歯科医院
06-6310-8818
診療時間月〜金 9:30~18:00
【休診日】日曜・祝祭日
※研修などで休診している場合がありますので、ご予約のない方は来院前にご連絡ください。
LINE相談・初診予約
医療法人愛与会 きじま歯科医院
〒565−0837
大阪府吹田市佐井寺南が丘12−1
Google MAP ▶︎︎

JR吹田駅からバスで約10分
総合運動場前バス停より徒歩3分

駐車場完備(3台)

Copyright © 医療法人愛与会 きじま歯科医院