認知症専門医が教える歯を守る大切さについて③

皆さま、こんにちは。
歯科衛生士兼カウンセラーの宮岡です。
気温が上がりましたね。
半袖の季節ですね。

今回も「認知症専門医が教える!脳の老化を止めたければ歯を守りなさい!」の書籍の内容紹介の続きです。
前回は、脳とお口が密接に関係していることについてお話しさせていただきました。

お口の中はずっと同じ状態ではなく、変化していきます。
だからこそ、若い頃と同じ歯のケアを続けているとの寿命が縮まると著者の認知症専門医である長谷川先生が言っています。
その理由は年齢を重ねると口の中の環境が変わり、歯周病菌が増えやすくなるからです。

そもそも歯周病とは歯ぐきの病気です。
軽い歯ぐきの腫れから始まりますので、痛みや症状もなく進んでいきます。
静かに進行し、違和感に気づき、歯科医院に行く頃には歯周病が進んでいることも少なくありません。
最終的には、歯を抜かなければならなくなるような病気です。
歯がなくなると、脳の血流が減り、脳を老化させる大きな原因になります。

歯周病が関わっていると考えられる主な病気は認知症や誤嚥肺炎、糖尿病、動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞です。

脳の老化を防ぐ歯のケアで得られる6つの効果について。
①やる気や記憶力が高まる。
その理由は、脳が活性化するからです。
口は大脳の支配領域のうち3分の1以上を占めています。
歯磨きをしたり、よく噛むことで脳が活性化します。
その結果、やる気や記憶力が高まります。

②健康寿命が伸びます。
その理由は認知症や全身疾患を予防することができるからです。
歯周病が原因となって、様々な全身疾患を引き起こします。
だからこそ、正しい歯のケアで歯周病菌を減らすことによって様々な全身疾患を予防することができます。

③口臭予防
人間関係を左右することもあるとされる口臭です。
歯のケアで口臭を抑えることができます。

④楽しく食事ができます。
その理由は多くの歯があれば、いくつになっても自分の歯で好きなものが食べられるからです。
好きなものをたくさん食べることで必然的に噛む回数が増え、脳が活性化します。

⑤寝たきりを予防する。
高齢者が寝たきりになるきっかけとして転倒による骨折があります。
たくさん歯があることで、奥歯をかみしめることができ、踏ん張りがききます。
その結果、転倒しにくくなります。

⑥孤独に陥らない
奥歯を失うと人前で口を開けることが嫌になり、言葉が不明瞭になることで人とのコミュニケーションを避けて孤独になっていく人もいます。
多くの歯があれび、いくつになっても人との楽しい会話を続けることができます

歯周病菌は若い人のお口の中にもいてるのですが、35歳前後から増えていくのはこの頃から加齢により免疫力が低下するからです。
40代で約8割の人が歯周病になっていると言われています。
だからこそ、今の年齢に合うお口のケアをしていく必要があります。
歯周病は症状がなく進む病気でもあります。
歯科医院のレントゲンや歯ぐきの検査でしか、状態はわかりません。
当院では歯周病治療もおこなっておりますので、ぜひお越し下さい。

<歯科衛生士兼カウンセラー:宮岡>

吹田 きじま歯科医院

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