こんにちは、院長の喜島です。
歯ぐきから膿が出る原因ってご存じですか?
お口の中で膿が出てしまっている状態を「化膿(かのう)」している状態と言います。
お口の中にはいろんな細菌が存在しています。
その細菌に感染してしまうと歯ぐきや歯の中から膿が出てしまう時があります。
膿が作られるときは強い痛みがでます。
●化膿の原因
通常は、ヒトが持つ自然治癒力によって傷のまわりに細菌が存在しても感染は起こらず、傷が治って元の歯ぐきに戻ります。
ところが、歯磨き不足で傷口にプラーク(歯垢)がついていると、細菌が感染して炎症を起こし、赤く腫れて痛み、膿が出てきます。
これが「化膿」です。
また傷が深い場合には、皮下深くに細菌が入りやすく、あとから化膿することもあります。
膿は、細菌をやっつけるために戦って壊れた白血球や、死んだ細菌などを含んだ液体で、通常の体液と違って粘りや臭いがあり、黄色や緑色などの色がついています。
原因となる細菌は、主にブドウ球菌・連鎖球菌・緑膿菌などです。
いったん化膿すると、傷の治りが遅くなるばかりか、周辺の部位に感染が広がったり、体の抵抗力が低下している場合は敗血症など全身の疾患につながるおそれもあります。
図はくすりと健康の情報局 by 第一三共ヘルスケアより抜粋
●膿と炎症の関係
膿ができる過程は、実は炎症という体の反応と深く関わっています。
炎症とは、私たちの体が外からの刺激(細菌、ウイルス、ケガなど)を受けたときに起こる生体防御反応のことです。
炎症の5つの症状
• 発赤: 患部が赤くなる
• 腫脹: 患部が腫れる
• 熱感: 患部が熱くなる
• 疼痛: 患部に痛みを感じる
• 機能障害: 患部の機能が低下する
これらの症状は、白血球が異物と戦っている証拠であり、体を守ろうとする反応です。
膿ができる過程は、まさに炎症の典型的な例です。膿が溜まっているということは、その部分が炎症を起こしているということなのです。
●膿が出るとどうなる?
膿は、体にとって不要な物質です。放置しておくと、以下のような問題を引き起こす可能性があります。
• 感染の拡大: 膿の中にいる細菌が体内に広がり、他の部位に感染を起こす可能性があります。
• 周囲組織の破壊: 膿が溜まっている周囲の組織を破壊し、痛みや腫れを悪化させることがあります。
• 全身症状: 高熱、倦怠感などの全身症状を引き起こすことがあります。
膿は、体を守るための反応である一方で、放置すると様々な問題を引き起こす可能性があります。
膿が出たら、早めに歯科医院を受診し、適切な治療を受けることが大切です。
●きじま歯科医院では、膿の原因となる病気を特定し、適切な治療を行います。
• 歯周病: 歯周ポケット内の細菌を徹底的に除去し、歯周組織の再生を促す治療を行います。
• 根尖性歯周炎: 歯の根の治療を行い、感染源を除去します。
• ムシ歯: 虫歯部分を削り、詰め物や被せ物で修復します。
ご自身の口腔内の状態が気になる方は、お気軽にご相談ください。
きじま歯科医院はあなたの歯を守るお手伝いをさせていただきます。
〈院長:喜島〉
吹田 きじま歯科医院
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