こんにちは、院長の喜島です。
今回は、小児矯正のケースを紹介します。
顎顔面矯正は乳歯と永久歯がまざって生えている時期に行う矯正1期治療になります。
乳歯が生えかわって永久歯になるとワイヤーをつけて歯を揃える矯正2期治療に移行していきます。顎顔面矯正は矯正1期治療で終了する場合が多いですが、今回は、矯正2期治療までは移行せずに歯を揃えた症例です。
それでは、始めます。
●顎顔面矯正 ナンバー0015
悩み事 上の前歯の歯並びが気になる。
プラン 上顎拡大 下顎6歳臼歯を起こす
・矯正前 9歳3ヶ月 女性
右上の前歯の位置が斜めに生えています。
ブラケットとワイヤーを着けて上の前歯を揃えます。
・矯正開始 1ヶ月後 9歳5ヶ月
上の前歯の位置が揃ってきましたので、急速拡大の型を採っていきます。
・矯正開始 5ヶ月後 9歳9ヶ月
上顎を急速拡大して2ヶ月後の写真です。
前歯が開いて拡大の効果が出ています。
上顎の前歯が閉じるまで経過観察をします。
・矯正開始 9ヶ月後 10歳1ヶ月
上顎の前歯が閉じました。
・矯正開始 経過観察1年3ヶ月 10歳7ヶ月
上顎の装置を変えました。
下顎の犬歯が生え始めました。
・矯正開始 経過観察1年9ヶ月 11歳2ヶ月
上顎のスペースは十分出来ました。
下顎前歯にワイヤーを欠けて揃えていきます。
・矯正開始 経過観察3年0ヶ月 12歳5ヶ月
第二次性徴にともない下顎が成長したことで下顎犬歯のスペースもでき歯が揃いました。
上顎は犬歯の位置を揃えるために後方に牽引しています。
・矯正開始 経過観察3年2ヶ月 12歳6ヶ月
上顎の犬歯は後方に牽引中です。
上顎左側の犬歯の後ろの小臼歯がかみ合っていないので
一時的にかみ合わせあげて小臼歯を動かしやすくします。
・矯正開始 経過観察3年8ヶ月 13歳0ヶ月
左側上顎小臼歯を揃えるためにそれぞれ装置を付けて牽引しています。
・矯正開始 経過観察4年0ヶ月 13歳4ヶ月
上顎犬歯の牽引も終了し左側上顎の小臼歯の位置がかみ合ってきたので、
噛み合わせを上げてているのをはずして経過をみることにしました。
・矯正終了 4年3ヶ月経過 13歳7ヶ月
上顎犬歯の位置も左側の小臼歯の噛み合わせも良好になり
自然な噛み合わせが獲得できたので、これで1期治療修正となりました。
矯正前後比較です。
お子様の成長には、個人差があり、矯正に入る時期も、お子様によってそれぞれ違ってきますので、気になるようであればお気軽にご相談下さい。
きじま歯科医院はお子様の成長に合わせて、お口の健康と歯を守るお手伝いをこれからも行っていきます。
<院長:喜島>
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