乳幼児突然死症候群(SIDS)ってご存じですか?

こんにちは、院長の喜島です。
今回は、乳幼児突然死症候群(SIDS)についてお伝えします。

乳幼児突然死症候群(SIDS)は受動喫煙によっても発症するリスクが上がるとも言われています。

●乳幼児突然死症候群(SIDS)とは、それまで、すくすく育っていた赤ちゃんが、ある日突然、眠っている間に亡くなってしまう「乳幼児突然死症候群(SIDS:Sudden Infant Death Syndrome)」という病気があります。
赤ちゃんが突然亡くなることは、生まれつきの病気や感染症、窒息事故などによっても起こることがあります。しかし、SIDSはそれらと異なり、何の予兆や既往歴もない赤ちゃんが睡眠中に突然死に至る、原因の分からない病気です。
日本でのSIDSの発生数は減少傾向にあるものの、令和4年(2022)年は47人の乳幼児がSIDSで亡くなっており、1歳未満の赤ちゃんの死亡原因としては第4位となっています。
発症するのは、乳児期の赤ちゃんに多いですが、まれに1歳以上でも発症することがあります。また、多くが寒い時期に発生しています。
乳幼児突然死症候群死亡者数の推移


資料:こども家庭庁資料より政府広報室作成

●2SIDSの発症リスクを低くするには?
SIDSについて、日本はもとより世界各国で様々な調査研究が行われていますが、原因の解明には至っていません。そのため、予防方法が確立していないのが現状です。
しかし、これまでの研究などから、次の3つのポイントに留意すれば、SIDS発症の危険性を低くするというデータが得られています。

(1)1歳になるまでは、寝かせる時はあおむけに寝かせる

SIDSは、うつぶせ、あおむけのどちらでも発症しますが、うつぶせに寝かせたときのほうがSIDSの発症率が高いことが研究者の調査から分かっています。
医学上の理由でうつぶせ寝を勧められている場合以外は、赤ちゃんの顔が見えるあおむけに寝かせましょう。
この取組は、睡眠中の窒息事故を防ぐ上でも有効です。

(2)なるべく母乳で育てる

母乳育児が赤ちゃんにとって、いろいろな点で良いことはよく知られています。母乳で育てられている赤ちゃんのほうがSIDSの発症率が低いということが研究者の調査から分かっています。できるだけ母乳育児にトライしましょう。

(3)たばこはやめる

たばこはSIDS発症の大きな危険因子です。
妊娠中の喫煙はおなかの赤ちゃんの体重が増えにくくなりますし、呼吸中枢にも明らかによくない影響を及ぼします。妊婦自身の喫煙はもちろんのこと、妊婦や赤ちゃんのそばでの喫煙はやめましょう。これは、身近な人の理解も大切ですので、日頃から喫煙者に協力を求めましょう。
(上記資料政府広報オンラインより抜粋)

乳幼児突然死症候群(SIDS)の原因はまだ開明されていませんが、
SIDSやその予防方法について詳しく知りたい、そのほか育児について不安なことがあるときは、市町村の母子保健担当課および保健所・保健センターなどにご相談ください。

乳幼児突然死症候群(SIDS)で歯科が携われるのは、お口の健康増進からたばこのリスクをお伝えし禁煙につながる方を増やすことです。

喫煙者の方で歯科を受診して、たばこを止める患者様もおられます。
お子様の周囲の健康環境を守る為にもお口の状態をチェックしてみてはいかがでしょうか。

きじま歯科医院は、あなたのお口の健康を守ります。
お口の健康を守り快適な食生活を続けるためにもぜひ定期的なメインテナンスをうけましょう。

〈院長:喜島〉

吹田 きじま歯科医院

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