こんにちは、院長の喜島です。
今回は妊娠中の麻酔についてお伝えします。
妊娠中の心配は、麻酔に使う薬が胎児に奇形などの影響を及ぼさないか、そしてもう一つは流産や早産の原因にならないか、ということでしょう。
麻酔の薬は、臨床ではとても使えないほどの大量を動物に投与すると催奇形性があるという実験結果が報告されています。
しかし、実際の手術の際に使う量くらいでは、問題がなく、妊娠を認識していないごく初期にうけた麻酔でも、胎児の催奇形性は確認されていません。
妊娠中の麻酔は決して危険ではありませんが、次のように考えています。
1. 胎児への影響について
動物実験では、大量の麻酔薬を投与すると胎児に奇形が生じる可能性が示されています。しかし、通常の歯科治療で使用される少量の麻酔薬であれば、胎児への影響はほとんどないと考えられています。
妊娠初期(妊娠4週~10週)は、胎児の器官が形成される大切な時期です。できる限り、この期間の全身麻酔は避けましょう。
部分麻酔であれば、妊娠初期でも比較的安全に使用できます。
2. 流産や早産のリスクについて
妊娠初期の手術麻酔は、自然流産の危険をわずかに高める可能性があります。
しかし、麻酔自体が早産の原因となることはありません。
3. まとめ
妊娠中の歯科治療は、適切な時期と方法を選択すれば、胎児への影響や流産・早産のリスクをほとんど心配せずに受けることができます。
ご心配な場合は、ご相談ください。
きじま歯科医院は、あなたのお口の健康を守ります。
お口の健康を守り快適な食生活を続けるためにもぜひ定期的なメインテナンスをうけましょう。
〈院長:喜島〉
吹田 きじま歯科医院
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