小学校のお子さまからのお手紙

皆さま、こんちには。
歯科衛生士兼カウンセラーの宮岡です。
いつも当院のブログをご覧いただきありがとうございます。

先日、担当している小学生のお子さまからお手紙をいただきました。
歯を守ってくれてありがとうというメッセージです。

そのお子さまは当院へ来院する以前の治療経験から、歯科医院に対して苦手意識がありました。お母さんからは歯科医院に対してトラウマがあるとのことでした。

初めは待合室から診療室へ入ることも怖がっている様子でした。
「痛いことはしない?今日は何をするの?」と私に聞いてくるとき、お母さんの側で涙が溢れてくるくらいです。
待合室で本人とお母さんと私で「今日はこの3つをするから」と3人で約束をして、診療室のチェアまで座ってもらったことを今でも覚えています。
それでも、その子とお母さんは歯医者さんに来てくれて、できるだけむし歯治療にならないように定期検診にも約1ヶ月のペースで予約をとってくれていました。
むし歯の再発になりそうなところがあったためです。
むし歯のチェックや歯ブラシで磨くこと、フッ素を塗ること…それができてきたら、フロスや歯医者さんで使う歯を磨く機械…少しずつ、少しずつチャレンジをしてできることが増えていきました。
ご自宅ではお口の汚れを染め出しして、歯磨きを親子でがんばってくれていました。
いつも通り待合室で3人で約束をすると、怖がった様子もなく入れるようにもなってきました。

その中でも、むし歯になりかけていた歯であったため、残念ながら進行してしまいました。
むし歯治療は当院での治療を希望されたため、
1週くらいのペースでお越しいただき、トレーニングをスタートしました。
最初はトレーニングだけのご予約でした。
お口にたまったお水を吸う機械の練習や歯を削る機械の練習です。
特に歯を削る機械が苦手なので、3秒お口を開けることを一緒に繰り返し練習をしました。
私と一緒に練習でできるようになっても、いざ先生とむし歯治療となると涙が溢れて横になることもできなくなります。
むし歯治療ができるように再度2人で練習をしました。
お母さんには忙しい中ですが、ご予約をとってもらいました。
そして、むし歯治療はやはり涙が溢れる場面もありましたが、最後はご本人の頑張りの結果、むし歯治療を終わらせることができました。
お子さまにとっても、お母さんにとっても、とても大変だったと思いますが、最後にはむし歯治療ができて喜んでくれました。
私もとても嬉しかったです。

今でもお母さんは働いて時間が限られている中ですが、約1ヶ月に1回は予約をとってむし歯にならないように、下のお子さまも連れてお越しいただいています。

むし歯治療はお子さまにとっては初めてであればあるほど、不安をかかえるものだと私は思います。
1回で治療ができればいいのですが、何をするのかわからないのは怖いものです。
だからこそ、きじま歯科医院ではお子さまに合わせたむし歯治療のトレーニングから始めています。
みんなが同じではなく、1人1人違うため、お子さまにとってはトレーニングだけのご予約がよかったり、1週間ごとの来院が必要だったりします。
連れてきてくれる保護者の方も大変だと思いますが、1ヶ月も空けてしまうとお子さまは忘れてしまい、トレーニングが再度、1からスタートになってしまいかねません。
そのため、むし歯治療のトレーニングだけでお越しいただくこともありますし、短い間隔でお越しいただく必要があるときはお声がけさせていただいています。
今後もお子さまに合わせた治療や定期検診をしていけるよう努めてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

<歯科衛生士兼カウンセラー:宮岡>

吹田 きじま歯科医院

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