皆さま、こんちには。
歯科衛生士兼カウンセラーの宮岡です。
1ヶ月早いですね。
さて、今回は「発達障害の人が見ている世界」を拝読しました。
過去、私は発達障害と聞くと、人とコミュニケーションがとるのが苦手というくらいのイメージしかなかったです。
きじま歯科医院に勤めて、発達障害を学ぶまでは発達障害と言われている中には、自閉スペクトラム症やアスペルガー、注意欠陥多動性障害、学習障害など他にも様々なタイプがあるとは知りませんでした。
名称は障害とはなっていますが、病気ではなく、発達障害は「脳機能の特性」だということです。
家庭環境や教育など後天的に育まれていく部分が大きい性格とは異なるものになります。
その特性により見たり、感じるたりする世界が違うとのことです。
今回は自閉スペクトラム症について紹介します。
3大特性として「コミュニケーション障害」
「同一性の保持」「感覚過敏」があります。
①コミュニケーション障害
相手の言葉を字義通りに受け取ってしまう傾向があります。
相手の言葉や表情、仕草、声の調子に隠されているメッセージを読み取る力が弱いからです。
例えば、「今回は色々と勉強になった」と相手から皮肉を言われたとしても、良いことをしたと本人は言葉通り受け取ります。
だからこそ、伝えたいことは言葉通りの意味でストレートに伝えることが大切です。
②同一性の保持
変化に弱く、いつも同じ行動を好むことです。
脳が不安に感じやすい仕組みになっているからです。
そのため、急な予定変更、環境変化などを極端に嫌います。
例えば、新しい体験をさせてあげようと、新しい場所に連れて行ったり、いつもと違うことが起こったりすると強い不安や緊張感を抱きやすい傾向にあります。
そういうときは、丁寧な説明と同時に事前予告をしておいたり、少しずつ慣れてもらうことで納得してもらいます。そうすると、不安が薄まることも少なくないそうです。
③ 感覚過敏
感覚過敏とは聴覚、視覚、嗅覚、触覚、味覚のどれか、もしくは複数がといった感覚がとても過敏で定型発達の人が気にならないような刺激にも強く反応してしまうことです。
例えば、シャワーの水が叩かれてように痛く感じたり、電車の音が通常より大きく聞こえたり、定型発達の人とは違う五感で生きていることがあります。
怖くないと言われても本人は怖いので、無理に刺激に慣れさせようとすると逆効果になることもあります。
防音具や本人が好む道具を用意すること、事前に知らせて心構えをしてもらえるようにすることも必要です。
成長とともに緩和されていくこともあるとのことです。
ご紹介させていただきましたが、あくまで傾向であり、特性の現れ方は十人十色とのことです。相手の行動を理解する手助けになれば幸いです。
<歯科衛生士兼カウンセラー:宮岡>
吹田 きじま歯科医院
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