こんにちは、院長の喜島です。
今回は、症例報告
根っこの先の病巣の処置(歯根端切除術の経過)
についてお伝えします。
神経をとった歯で数年経過するとレントゲンで歯の根っこの先に黒い像が見えてくるときがあります。
この状態を根尖病巣といいます。
根尖病巣は、歯の根っこの先に炎症が起こり、骨が溶けてできた病変の総称です。
この炎症が慢性化すると歯根嚢胞という袋状に変化します。
この袋の中には液体(膿など)が溜まっているのが特徴です。急性化すると痛みが出て歯の根っこの先の歯ぐきから膿が出たりします。
今回の症例は、歯根嚢胞の症例です。
処置は、歯の根っこの治療をした後に、外科処置(歯根端切除術)で根っこの先の袋を除去し、
感染している根っこの先を3ミリほど削って、感染源を取り除きます。
感染がなくなると根っこの先の骨は再生されます。
以下は当院の症例レントゲン写真です。骨の回復には年単位の期間がかかる事があるので治癒経過の観察をします。
当院ではメインテナンス時に1年に1度ぐらいのペースでレントゲン写真を撮って、お口全体の経過の変化をみています。
レントゲンを撮る理由は、歯周病の状態や、虫歯の早期発見、根尖病巣などの顎の骨の変化を診断するためです。
初診時の状態です。根っこの先に黒く丸い透過像が見えます。
1ヶ月後、根っこの治療をした後で、歯根端切除術で根っこの先を切除しています。
外科処置直後の写真です。
1年6ヶ月経過後の写真です。骨は再生されています。
歯根端切除術から9年2ヶ月後の写真です。再発もなく経過は順調です。
虫歯の処置は一度行っても処置した辺縁から再度虫歯が進行する場合があります。
ご自分の歯をムシ歯が進行しないように歯周病と共にメインテナンスでお口の健康を維持していきましょう。
きじま歯科医院はあなたの歯を守るお手伝いをしていきます。
〈院長:喜島〉
関連ページはこちら
https://kijimadc.com/category/teeth/
吹田 きじま歯科医院
ブログ一覧はこちら
https://kijimadc.com/category/blog/
instagramはこちら
きじま歯科医院instagram