上顎の奥歯のインプラント治療:サイナスリフトってご存じですか?

こんにちは、院長の喜島です。
今回は、上顎の奥歯のインプラント治療でよく行われる「サイナスリフト」について、より詳しくご説明します。
サイナスリフトってどんな治療?
上顎の奥歯の根元には、上顎洞という空洞があります。この空洞が大きく、骨が薄い場合、インプラントを埋め込むための十分な骨がありません。
サイナスリフトは、この上顎洞の天井を少し持ち上げて、その空いたスペースに人工の骨を埋め込むことで、インプラントを埋め込むための十分な厚みの骨を作る治療法です。
なぜサイナスリフトが必要なの?
• 上顎の骨が薄い場合: 上顎の骨が生まれつき薄い方や、歯周病などで骨が溶けてしまった方は、インプラントを埋め込むための骨が不足していることがあります。
• 上顎洞が大きい場合: 上顎洞が生まれつき大きい方の場合、インプラントを埋め込むためのスペースが狭くなっていることがあります。

●サイナスリフトの手術の流れ
①切開: 歯ぐきを切開します。

②粘膜の剥離: 上顎洞の粘膜を優しく持ち上げます。

③骨補填: 空いたスペースに人工の骨を埋め込みます。

④インプラント埋入: インプラントを埋め込みます。

・サイナスリフトのデメリット
❶手術の侵襲性:
上顎洞にアプローチするため、他の手術に比べて侵襲性が高く、腫れや痛み、出血などのリスクが伴います。
❷治療期間: 骨が再生するまで時間がかかるため、治療期間が長くなります。
通常、インプラントを埋め込むまで数ヶ月から1年程度の期間が必要です。
❸術後感染:
手術部位が感染するリスクがあります。抗生剤の服用などにより予防されますが、注意が必要です。

・サイナスリフトのメリット
①安定したインプラント
上顎洞を挙上し、人工骨を充填することで、インプラントを支える十分な骨量を確保できます。
これにより、インプラントの長期的な安定性が向上します。
②自然な見た目:
ブリッジのように隣接する歯を削る必要がないため、自然な見た目で、審美性に優れています。
③咀嚼機能の回復:
失われた歯の機能を回復し、しっかりと噛めるようになることで、食生活の質が向上します。

■実際の症例
この患者様は、左上の奥歯2本が割れてしまい、インプラント治療をご希望されました。レントゲン写真を見ると、上顎洞が大きく、インプラントを埋め込むための骨が不足していることがわかりました。そこで、奥歯2本を抜歯後、サイナスリフトを行い、十分な骨を再生させた後に、インプラントを埋め込みました。


サイナスリフトは、上顎の骨が薄い場合に行われるインプラント治療の一種です。
この治療法により、多くの患者様が再びしっかりと噛めるようになり、快適な生活を送られています。
きじま歯科医院では、このような、骨の少ない場合であっても骨を再生してインプラントをいれる処置もしています。
歯で悩まれている方は、お気軽にご相談下さい。

上顎の奥歯に悩みをお持ちでしたら、お気軽にご相談ください。
きじま歯科医院はあなたの歯を守り快適な食生活を送れるようお手伝いさせて頂いています。

〈院長:喜島〉

吹田 きじま歯科医院
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