指しゃぶりと歯並びの関係ってご存じですか?

こんにちは、院長の喜島です。
今回は、指しゃぶりと歯並びの関係についてお伝えします。

指しゃぶりとは、指を上の歯の裏側にある「口蓋(こうがい)」という部分に押し付けるしぐさのことです。
指を吸うことで口の中の圧力が高まるので、長期間にわたると歯並びに影響を及ぼすことがあります。
指を吸う力によって上あごの歯列が狭くなって「出っ歯」や、上下の前歯がかみ合わない「開咬(かいこう)」になることがあります。
これらの状態は不正咬合(ふせいこうごう)といって、小児歯科での矯正治療が必要になります。

●上顎前突(じょうがくぜんとつ)・出っ歯とは
上の前歯が強く前に傾いたり、上の歯並び全体が前に出ている状態をいいます。 遺伝のほか、上下のあごの発育バランスが悪かったり、下唇をかむくせが原因でなることもあります。この状態になると、前歯で食べ物がかみづらくなり、発音も不明瞭になります。
原因になるくせがある場合は、3歳ごろからやめるように促していきます。治療が必要な場合は、永久歯の前歯が生えそろう8歳くらいから矯正装置を使用します。

●開咬(かいこう)とは
奥歯をかみ合わせた時に、上下の前歯にすき間ができている状態です。前歯でかむことができないので、奥歯の負担が大きくなり、発音もはっきりしなくなります。原因は、長期の指しゃぶりやおしゃぶりの使用、舌を出したり舌をかむくせのほか、口呼吸や遺伝による顔の骨格などです。
指しゃぶりや舌の位置がおかしいなどのくせがある場合は、3歳ごろからやめるように促します。6~8歳ごろを目安に矯正装置をつけて治療します。


●3歳までの指しゃぶりなら、様子見で大丈夫
「指しゃぶり=絶対やめさせるべきもの」ではありません。指しゃぶりは赤ちゃんや子どもの健全な精神発達段階の一つとして必要な反応だといわれています。
指しゃぶりを卒業するタイミングの目安として、3歳までは様子を見てあげてください。
ただし、3歳になった段階でずっと指しゃぶりを続けていて、かつ歯並びなど口の状態が気になったら、4歳になるまでの間にやめさせる方向にもっていくことができれば安心です。

きじま歯科医院では、お子様のお口の予防を定期的に行い、フッ素塗布も行っています。
その際に、歯並びの状態で矯正が必要になりそうな場合は、こちらから歯並びについてお声がけをさせてもらっています。
矯正が必要な場合には、矯正に入る時期も含めてお答え致します。
きじま歯科医院では矯正に入る時期は、上下の6歳臼歯が完全に生え、またレントゲンで6歳臼歯の根っこが出来上がった時期を目安としています。
お子様の成長には、個人差があり、矯正に入る時期も、お子様によってそれぞれ違ってきますので、気になるようであればお気軽にご相談下さい。

〈院長:喜島〉

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