インプラントができない場合ってご存じですか?

こんにちは、院長の喜島です。
前回は上顎インプラントのサイナスリフトの症例についてお伝えしました。
骨造成を伴うサイナスリフトはインプラント処置の中でも難しい症例です。
処置をする歯科医師はそれなりの研鑽と技術の習得と経験が必要になります。

インプラントは第三の歯ともいわれ、入れ歯やブリッジと違って違和感が少なく、歯を失った所に自分の歯のように噛み合わせを回復させる事ができます。

このように、インプラントはとても良い方法ですが万能の処置ではありません。
人工の歯根(インプラント体)を骨の中に入れるので、インプラントができる場合とできない場合があります。
今回はインプラントのできない不適応症例についてお伝えします。

以下にインプラントの不適応症例とその理由を書きだします。

・重度の歯周病 :インプラント周囲炎が起こるリスクが高いため
・重度の糖尿病 :免疫力の低下で感染しやすく、インプラント周囲炎のリスクが高くなるため
・HIV患者 :免疫力の低下で感染しやすく、インプラント周囲炎のリスクが高くなるため
・心臓病の方 :血小板抑制剤で血液がサラサラになり、血が止まりにくい場合がある
・脳梗塞の方 :血小板抑制剤で血液がサラサラになり、血が止まりにくい場合がある
・血液疾患の方 :白血病や血友病の場合、血が止まらないため
・骨粗鬆症の方 :ビスフォスフォネート薬を服用の場合、顎骨骨髄炎を起こすリスクがあるため
・精神疾患の方 :インプラントオペ後の不定愁訴が発現するリスクが高いため
・歯磨き不足の方 :プラークが多く、感染症が起きやすいため
・患者様の協力が得られない場合

となります。
全身疾患の場合はどうしてもできない場合があります。
ですが本来、日頃のお口のケアーを行っていれば歯周病や虫歯は予防できます。
となれば、インプラントも必要にならなくなります。

となれば、歯磨きなどの毎日のお口のケアーと定期的なメインテナンスが歯を守る重要な要素となってきます。
きじま歯科医院では、定期的なメインテナンスで皆様のお口のケアーも行っています
虫歯や歯周病は生活習慣病ともいわれています。
つまり、上手に付き合っていく病気です。
人の免疫力と深く関わっている病気ともいえます。

歯の治療が終わった後も、歯が悪くなってない方も健康なお口の状態を保つために、定期的に歯科を受診しメインテナンスを受けることをお勧めします。
きじま歯科医院はあなたの歯を守るお手伝いをこれからも行っていきます。

<院長:喜島>

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