皆さま、こんちには。
歯科衛生士兼カウンセラーの宮岡です。
今回もてぃ先生のまるばつ図鑑を拝読させていただいてのブログです。
きじま歯科医院では子育て中の保護者の方が多く来てくださるので、今回もご紹介させていただきます。
前回は子どもの自己肯定感の高め方をご紹介させていただきました。
自己肯定感が高いと突き進む意欲や行動力が生まれるので、チャレンジできる子になるとのことです。
子どもは日々チャレンジの連続です。
子どもがチャレンジできたら、皆さまは何と声をかけますか。
ここがポイントになります。
「足が速いね」「頭がいいね」とほめますか。
それとも、「いつも練習しているから走るの速くなったね」「いつも頑張っているから点数上がったね」とほめますか。
上記2つのほめ方には違いがあります。
前者はもともと持っている生まれつきの能力をほめています。これはもったいないほめ方なります。
このようにほめていると、子どもは「これはできるけど、あれはできない」という発想になりがちで、難しそうなことにチャレンジしにくくなるそうです。
後者は努力したことをほめています。
子どもが努力したところや工夫したところをほめると「努力するとうまくなる」という発想になり、他のことにもチャレンジできるようになるとのこと。
例えば「一生懸命お勉強してたもんね」「たくさん練習したもんね」「走っているフォームが良くなったよ」など子どもが努力や意識したポイントをほめてあげることです。
結果、ほめ方でチャレンジ精神に差が出てくるとのことです。
スタンフォード大学の教授がおこなった実験があります。
IQテストをおこない、生まれつきの能力をほめるグループと努力をほめるグループに分けました。
テストを続けていくと前者のグループはそのまま簡単なテストを選び続けたとのことです。
やればできるとわかっていることにしかやる気がわかなかったとのことです。
自分ができるのはここまで、難しい問題ができないのが怖いという気持ちになってしまったからです。
後者はのグループはテストを続けていくともっと難しいテストっと自ら難易度を上げていったとのことです。
つまり、やればできる子が本当にできる子になるためには「人は努力や学習によって変わることができる、できることが増える」という成長マインドセットを身につける必要があります。
また、失敗を恐れてチャレンジしない子へのシンプルな接し方も書籍で紹介されています。
ポイントは2点です。
①失敗したときのリカバリー方法を伝える
失敗しても大丈夫という安心感がチャレンジ精神のもととなるからです。
例えば、子どもがお水をこぼしてしまったときです。
子どもは親から「ちゃんとコップを持ちなさい」「まわりをよく見て」とただ叱られるだけだと、次回注意すべきことはわかるのですが、起きてしまった失敗をどうリカバリーすればいいのかわかりません。
その状態で「もう1回運んでごらん」と言われても「またお水をこぼしてしまうかもしれない」と次もまた失敗したらどうしようと不安が大きくなってチャレンジできなくなります。
だからこそ、「タオルで拭けばすぐ乾くよ。やってごらん」と失敗しても、こうやってリカバリーすればいいよという方法を伝えると、次も安心してチャレンジできます。
また、あらかじめ「お水をこぼしてもタオルで拭けば大丈夫」とあらかじめ伝えておくと失敗を恐れがちな子どもでも不安が払拭されて積極的にチャレンジしていく姿に変わります。
ただ、どうしても困ったらママやパパ、先生を呼んでね」という言葉をかけておくと子ども不安も出にくくなるそうです。
② 「自分はこれが得意」と自信をもてるものを作ること
ボールを投げるのがうまいとか、お着替えするのが上手でもなんでもかまいません。
お子さんが自分でこれが得意だと思えるものをひとつ作ります。
そうすると「自分はこれができるんだからあれもやってみよう」と意欲が生まれます。
仮に失敗しても、「こっちは得意だから大丈夫」と自信が継続できます。
結果、また新しい何かがあったときに「これやってみよう」と再びチャレンジすることができます。
ただ、うまくできていないことを無理して「すごいね」「上手だね」とほめるのは、逆に子どものプライドを傷つけてしまう可能性があります。
私たちは子どもが「これが上手だ」と自覚できるものをまずは見つけていきたいですね。
<歯科衛生士兼カウンセラー:宮岡>
吹田 きじま歯科医院
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