新年、あけましておめでとうございます。
本年もどうぞ、よろしくお願いいたします。
今回は、いつもと違って歯周病にかかわるお話です。
歯周病は文字通り”歯”の”周り”の病気のことです。
歯の周りといえば当然歯ぐきやその下にある歯槽骨という歯を支えている骨のことになります。
歯周病は、虫歯と違って歯の周りの病気なので、簡単にいえば歯周病が進むと歯ぐきと歯の周りの骨がなくなってしまった結果、歯を支える土台が弱くなって最後には歯を支えきれず最終的に歯を失ってしまう病気です。
重度の歯周病の場合、歯ぐきと骨がやせて勝手に歯が抜けてしまうということも起こってしまいます。
そして、日本人の場合、歯を失うまたは抜かなければならくなってしまう原因は、虫歯と歯周病が二大原因となっているから驚きですね。
そして、2005年全国抜歯個人調査結果では30代を過ぎて年齢を重ねるほど歯周病で歯を失う人の数が増えていっています。
写真 歯の喪失の原因
(資料:厚生労働省 歯・口腔の健康 歯の喪失の原因)
歯周病も虫歯も口腔内にあるプラーク(歯垢)、細菌の塊が原因です。
毎日自分で行っているブラッシングだけでは、プラークは取り除きにくいかもしれません。
各国の70歳の歯の残存指数とクリーニングを受けている割合の比較
このグラフからも、歯の処置が終わった後のメンテナンスで歯のクリーニングをすることもも歯を失わずに長く自分の歯で噛むためにとても大切になってきますね。
次回は、歯周病に強くなる歯周組織の話を予定しています。
<院長:喜島>