皆さま、こんにちは。
歯科衛生士兼カウンセラーの宮岡です。
さて、今月も衛生士の研修がありました。
大原学園からきじま歯科医院に来てくれている3名の実習生も研修に参加です。
今回は糖尿病とお口の中の関係について学びました。
皆さま、日々食事をとりますよね。
食事中の炭水化物など食べると血液の中に含まれるブドウ糖といって私たちが活動するために必要なエネルギーが増えます。これは一時的に血液中の糖の濃度が高くなっている状態です。
通常であれば、糖の濃度を下げるためインスリンといって血液中の糖の濃度下げる働きのあるホルモンが出て、時間とともに正常に戻ります。
ところが、糖尿病の方はインスリンの出る量が少なくなったり、インスリンが出てもうまく働かず血液中の糖の濃度が高い状態が続きます。
さらに、糖尿病の中でも1型糖尿病と2型糖尿病に分かれます。
1型は10〜20代の若年者に多く、痩せ型の方が多いです。
これはインスリンを出している膵臓の細胞破壊されたために起こり、インスリン治療が不可欠です。
2型は40代以降の中高年に多く、肥満、過食、運動不足などの要因が加わり、発症します。
初期には症状が出ませんが、慢性といって長い間治らない状態になると歯周病にも関係してきます。
一つ目は歯周病が進みやすくなります。
なぜなら、細菌と戦うための唾液の量が減ることやお口の中の細菌が強くなること、免疫力が下がるからです。
二つ目は歯周病が治りにくくなります。
歯ぐきはコラーゲンからできているのですが、そのコラーゲンを作る機能が下がるからです。
また、糖尿病の検査値であるHbA1cが8.1以上だと糖尿病が原因となり、歯周病など発症する他の病気が出てくるリスクが上がります。
糖尿病になった方はHbA1cが7%未満にならなければ、歯を抜くなどといった血が出るような先生の治療が安全にできません。
私は今、健康のために食事の際はお味噌汁から飲んだり、野菜から食べたり、工夫をしています。
これから体調を崩しやすい季節になりますので、お互い健康に過ごせるよう気をつけていきましょう。
<歯科衛生士兼カウンセラー:宮岡>
吹田 きじま歯科医院
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