上顎奥歯の骨を再生してインプラントができるのをご存じですか?  〜概要編〜

こんにちは、院長の喜島です。
皆さん、上顎奥歯の骨を造成してインプラントができるのをご存じですか?
一般的に上顎の奥歯のインプラントは難しいといわれています。
理由は、下顎に比べて骨が柔らかいのと副鼻腔といわれる上顎洞が上顎の奥歯の上にあるため、埋入するインプラントの長さ分の骨が無い場合があるためです。
そのため、上顎の骨をインプラントが入れれるように骨を増やす必要が出てきます。
この上顎の骨を増やす方法がサイナスリフトといいます。
サイナスリフトにはソケットリフトアップ法とラテラル法があります。
どちらも上顎洞の粘膜を押し上げてインプラントをいれる骨の深さを獲得する骨再生療法になります。

今回はインプラントを入れる方法をお伝えします。
●ソケットリフト法は
骨の厚みが最低3mm以上ある
一歯程度の比較的小さい範囲
の場合に行われます。

●サイナスリフトラテラル法は
上顎の骨の量が少ない場合に行う骨造成手術です。
骨の厚みが3~5mm以下
多数の歯が欠損している(広範囲)
場合に行われます。

ソケットリフト法に比べ、サイナスリフトラテラル法の方が術式が複雑でアドバンスな処置になります。

ソケットリフトでは、歯の生えていた箇所から自家骨と骨補填材を入れて、少しずつ上顎洞粘膜を押し上げて、インプラントを埋入するために必要な骨の厚さを確保します。
当院では骨補填材は、やがて吸収されて自分の骨に置き換わる材料を使用しています。

(上図はdoctorbook academyより引用)
上顎洞の横の歯ぐきをめくって上顎骨を露出させ、骨の側方から穴を開けて上顎洞を直接上に持ち上げ、持ち上げたスペースに人工の骨補填材を入れます。
骨の状態が良ければインプラントも同時に埋入します。
約半年で骨が十分できます。ただ、手術による負担が比較的大きくなります。
骨が薄い場合は移植骨が安定するのを待ってインプラントを埋入する時もあります。
このような理由から、ソケットリフトと比較し、治療期間が長くなります。

以上が、上顎奥歯の骨を再生してインプラントをいれる方法です。

きじま歯科医院では充分な研鑽を積んだ上でサイナスリフト方を導入しています。

次回はサイナスリフトラテラル法の症例を紹介します。

インプラント処置を行った後も日頃からの予防とメインテナンスで歯を守ることが大切になってきます。

きじま歯科医院はあなたの歯を守るお手伝いをこれからもしていきます。

<院長:喜島>

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