子どもにも心のうちに予定がある📚

皆さま、こんちには。
歯科衛生士兼カウンセラーの宮岡です。
南が丘公園ではお水も流れています。
涼しい景色に癒されますよね。

きじま歯科医院はファミリー層がとても多い地域になります。
ただ、歯科医院はお子さまが小さければ小さい程行きにくいですよね。
当院ではお子さまがいてる保護者の方のために無料の託児施設があります。
保育士が在住しているため、お子さまを預けながら安心して治療や定期検診を受けていただくことができます。
その中でお子さまの話題になることも多くあります。
お子さまとご一緒に来院される保護者の方は当院に来る前にご自宅で事前に準備やお子さまに声を掛けて予約時間に間に合うように来てくださっているのではないでしょうか。
今回はてぃ先生のまるばつ図鑑の書籍から、みんなのトラウマ「置いてっちゃうからね! 」のリスクと対処法をご紹介したいと思います。

子どもと一緒に出発するときや公園から帰るときなど、「やだ!」「帰らない」と何度もやりとりしていると「置いていくよ」とついこんなふうに言ってしまうことないでしょうか。
実はこの言葉は、大人が考える以上によくない言葉だといいます。
なぜなら、子どもにとってひとつのメッセージの中に矛盾した複数の意味が込められているからです。
その結果、どれを信じればいいかわからず、子どもは混乱して過度なストレスになってしまうとのことです。

言っている大人は、こう言えば言うことを聞くだろうという意識ですが、
言われた子どもは「置いていかれるかもしれない」という不安や恐怖と同時に「そう言われたけど、ママやパパは自分から離れていかない」という反対の状況に置かれ混乱するそうです。
こうした状況が続くと…
・自己肯定感や思考力が下がる
・人を信用しなくなる
・自分の気持ちを表現できなくなる
など数えきれないほどの悪影響が出る可能性があるとのことです。

では、どのようにすればいいのでしょうか。
それは、普段特別なことをしなくても「あなたが大好きだよ」という無条件の愛情を伝えること。
何かできたときだけ、これができたからいい子など行動をしたときだけ認めたりしないことです。

では、実際に「やだ!」「帰らない」といったときの解決方法をご紹介させていただきます。
解決方法は3つあります。
① 子どもに選択肢を示す
「帰るよ」という一方的な命令では子どもが拒否しやすいからです。
例えば「普通に歩いて帰るのと、スキップしながら帰るの、どっちがいい?」と選択肢を示します。
「帰るよ」よりは子どもがポジティブにとらえてくれます。
② 子どもにあらかじめ先の見通しをもってもらう
なぜなら、大人に予定があるように、子どもも心のうちに予定を持っているからです。
「このあと砂場で遊ぼう」「これが完成したらママに見てもらおう」と心のうちに予定をもっています。
それが突然「はい、おしまい」と言われたらいやなのは当然ですよね。
だからこそ、子どもと予定を共有しておきましょう。
これは言わなくても今日もわかるはずとか、昨日も同じだったから大丈夫ではなく、繰り返し予定を言葉にすることによって、子どもが見通しを持てるようになります。
その結果、思い通りにならなかったときの気持ちの切り替えも、何もしないよりはうまくいくようになるとのことです。

③ ポジティブな言葉に言い換える
皆さま、「おうちに帰るよ」と「おいしいごはんを食べにおうちに行くよ」ではどちらがいいですか。
後者の方がポジティブに聞こえ、子どもも納得しやすいのではないでしょうか。
また、家に戻ったら「おうちに帰ってきたね。ただいま」と言えば、帰るということもきちんと理解できますよね。

当院の無料の託児施設から帰るとき楽しすぎてなかなか帰りたくないという子もいるそうです。 皆さまのお子さまに楽しんでいただき、とても嬉しく思います。
必要なときはいつでもご利用ください。

<歯科衛生士兼カウンセラー:宮岡>

吹田 きじま歯科医院

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