子どもの叱り方から学ぶポジティブな視点について📚

皆さま、こんちには。
歯科衛生士兼カウンセラーの宮岡です。
いつも当院のブログをご覧いただきありがとうございます。

さて、当院は保育施設があるためご家族で来院していただいていることが多い歯科医院となります。
だからこそ、今回はてぃ先生のまるばつ図鑑から子どもの叱り方に注目してご紹介していきます。

みなさま、こんな経験はありませんか。
走ってほしくないところで走るとき、親として「走らない」と注意してしまいがちではありませんか。それで終わればいいですが、何度叱っても直らないときってありますよね。この叱られるということを何度もくり返すのにはある理由が隠れている可能性があります。
それは親に注目してほしくてやっているということです。
その場合は叱っても直りません。
注目されたいという気持ちを強く持っているので、叱ることでかえってよくない行動が増える場合があります。

叱っても直らないことはアプローチを変えてみる必要があります。
例えば、「静かに歩けて素敵だね」と良い行動したときにほめるということです。
子どももポジティプな注目の方がうれしいため、良い行動が増えていくということです。

あのおうちの親は怒っているところを見たことないのに、子どもは言うこと聞くのはなぜかと不思議に思ったことはありませんか。
実は「叱らなくてもいい子育て」は科学的に明らかにされています。                          叱ることによってよくない行動が増えてしまう場合があるということ。

私は「叱らなくてもいい子育て」があることに驚きましたのでどういうものかご紹介します。

そもそも、子どもの行動には理由があります。
①要求機能
何かをすることで特別なことが起きることです。
例えば「宿題をするとおやつが食べられる」「お手伝いをするとおこづかいがもらえる」などです。

② 逃避機能
何かをすることで自分が「いやだな」「やりたくないな」と思っていることから逃れられる
ことです。
例えば「お片づけいやだ。めんどくさい」と思っているときに親から「お料理の手伝いする?」と言われたら「お料理したいわけじゃないけど、お片づけしなくていいんだったらやる」となるのがそれにあたります。

③ 注意喚起機能
何かをすることで「大人が自分に注目してくれる」「自分を認めてくれる」ことです。
これがもっとも重要で、特に小さい子どもの行動でこれが理由になっていることが多いです。

子どものよくない行動が ③注意喚起機能であった場合、何度叱ってもくり返すことがあります。
その理由はその子にとっては「叱られること=注目されることになり、それがうれしいと感じている可能性があるからです。
だからこそ、叱られる行動よりも良い行動をした方が親がポジティブに注目してくれる。
そして、その方がよいとわかってもらうことが大切です。
例えば、子どもが注目してほしくてドタバタ走り回っているのであれば、それを叱るよりもきちんと歩いているとき”すぐ”に「静かに歩けて素敵だね」とほめるとか、
ごはんのとき「ふざけないの」と叱るよりもきちんと食べているとき”すぐ”に「おいしそうに食べているね」とほめてみるという行動に変えてみてください。
歯科医院の待合室とかであれば「座って待つことができているね」とほめてみるのもいいかもしれません。
子どもの行動の目的が注目の場合は、「すぐにほめる」のがポイントです。
そうすると良い行動が増えていきます。
私たちが診療の中でもできているところに声掛けをどんどんしていこうと改めて思いました。

いかがでしょうか。
私たちは子どものよくない姿にはすぐに気づいて対応することが多いのではないでしょうか。
そして、子どものよい姿のときはそれが当たりまえになって対応しないことが多いのではないでしょうか。

この書籍を拝読して、子どもの欠けている部分を見るよりも、できている部分に声をかけられる方が素敵だと私は改めて思います。
子どもが健康だからこそ、楽しく毎日を過ごして、仕事も行けていると改めて感じることができます。
これも当たり前ではなく、日々感謝ですね。

<歯科衛生士兼カウンセラー:宮岡>

吹田 きじま歯科医院

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