発達障害の本から学んだこと

みなさん、こんにちは!
トリートメント・コーディネーターの植月です。

あっという間に2月ですね。
日の出が早くなってきました。
いつの間にか季節は進んでいますね。

先日、興味深い本を読みましたので、ご紹介します。

著者は、東京都公立学校 特別支援教室専門員あじろ ふみこさんです。

ご自身の子育て体験をありのままに書かれています。

あじろさんは、子育て中、発達障害の息子さんが怒ると全ての諸悪の根源は私にあると懺悔する毎日だったそうです。

それは息子さんの気持ちを考えずに自分の考えを押し付けてきたからだとおっしゃっています。

例えば、私も最近こんな事がありました。
子供が学校の図書館でマンガを借りてきました。楽しそうに読んでいます。
でも私は「もっと勉強になるような本にしたら?」と声をかけてしまいました。

楽しく読んでいた子供の気持ちを考えず、自分の考えを押し付けていました。

「こうしなさい」
「こうでないといけない」

しつけや、教育に一生懸命になってしまう為にまわりが見えなくなり自分本位の考え方になってしまうこと。子供の気持ちや考えを聴いていないこと。たくさんあります。

自分の失敗を認めることが大事だと書かれていて、とても印象に残りました。

他のエピソードとして、
あじろさんのご主人も発達障害だということで、家事や子育てを頼んでも伝わらなかったそうです。

無言でイライラしていても何の解決にもならない。そこで、あじろさんは順序だてて伝えることを実践されたそうです。

1.私はこれに困っています
2.なぜならば、こういう理由です
3.だからこれ(具体的な内容と方法)を手伝ってください

この伝え方を実践されてから、ご主人との意思疎通ができ、イライラすることがなくなったそうです。

この伝え方は私が今トレーニングしているコミュニケーションの一つです。
とても伝わりやすい、魔法の伝え方です。

発達障害だからとまわりに迷惑をかけないように家にひきこもることは、親のエゴである。
親が防波堤になってでもどんどん外に連れ出し、社会に触れ、他者に触れ、失敗を乗り越えていって欲しい。
この言葉にとても感動しました。

人間の成長は体験からでしか学べない。
障害の有無に関係なく、誰しもがそうではないでしょうか。
たくさんの事を学ばせていただきました。

〈トリートメント・コーディネーター:植月〉
吹田 きじま歯科医院

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